2019.1.19 日和田山SR(セルフレスキュー)

好天に恵まれた19日、日和田山で第3回目のセルフレスキュー講習と岩登り講習会を実施しました。

セルフレスキューの題目は負傷者の運搬についてとライジング(引き上げ法)を学びました。

背負い搬送についてはザックの中身を空にして、天地を逆にして背負う方法と、ショルダー紐にトレッキングポールをセットして背負う方法の2種類を試しました。どちらも負傷者にとっては快適であるようですが、実際に搬送するのはたいへんなことです。時間的には10分や15分でダウンです。背負い搬送は緊急時に落石の多い場所から移送するとか、ヘリコプターを要請して、開けた場所や稜線に出る場合などに限られます。実際に背負い搬送で下山まで行うのは実質上無理があります。次に3分の1引き上げ法を学びました。引き上げ法は登山の技術書などに必ずといっていいほど出てくる技術ですが、講習生には実際にひとりでセットしてもらうことで理解を深めました。頭では分かっていても実際にやっていないとスムーズなセットは難しいようです。「実際にやってみて初めて理解できた」という講習生も少なくありませんでした。SR講習が終わった後はクライミングを楽しみました。当日はクライマーの数も少なく、ゲレンデをフルに活用してルートが張れたのは幸いでした。