2019.11.17 御坂 三ッ峠

 晩秋の秋晴れの中、三ッ峠山屏風岩でクライミング講習を行いました。屏風岩は三ッ峠裏登山道を1時間ほど登ってアプローチします。ルートもフリークライミングというよりはアルパイン的な要素が多く、本チャンのトレーニングとしてはもってこいです。

 肌寒い朝を迎えましたが天気は快晴。日差しの暖かさを期待しましたが、岩場は冷たい風にさらされました。まずは右フェイス下部にトップロープを張ります。簡単なルートはアイゼントレの方々で埋まっていたので、初級の方にはすこし難しい都学連ルート(V)、リーダーピッチ(IV+)に取り付いてもらいます。しかし、岩が冷たく、指先がかじかんで思うように登れません。この時期のアルパインルートではこのようなこともよくあるので、ビレイグローブをして登ったり、指先を身体の一部で温めたり、いろいろな工夫が必要になります。チョークバッグにホッカイロを入れて、ときどき指を温めながら登れば快適でしたね。

 その後中級者はマルチピッチシステム確認のために、簡単なクラックなども交えて、右フェイスを3ピッチ登りました。そして午後は中央カンテ(V)へ。久しぶりの中央カンテはすこし難しかったかもしれません。

 初級の方はバイパス(5.8)などさらに難しいところも登りました。かなり上手になり、登り方のコツをつかんだようでした。その後、ダブルロープのビレイや自己確保、懸垂下降など、基本技術の講習をおこないました。安全のための技術を取得したうえで、マルチピッチクライミングにもぜひ挑戦していただきたいと思います。

 午前中はとても寒かったのですが午後はすこし暖かくなり、紅葉した風景と雪化粧した富士山を見ながらのクライミングは最高でした。講習生のみなさまおつかれさまでした。