2022.6.26 小川谷

丹沢屈指の美渓と言われる小川谷廊下で沢登り講習会を開催しました。オリソンテでは時間の関係で、つるつるの大岩を越えた650m付近からの講習が通例ですが今日は出発を早めて本来の510m付近の入渓点からほぼ終了点の一つ目の堰堤までのルートをとりました。カラ梅雨のためか水は少くなっていましたが釜や瀞では美しい深緑の冷たい水をたたえていました。遡行中は次々に現れる滝を直登したり高巻きしたり、渕からへつったり、ヒョングリ滝のくぐりや樋状滝の突っ張り突破など登り方のバリエーションが多くありました。そして小川谷廊下に多くある滑らかな樋状滝では滑り台の様にして渕に飛び込んだり、スタッフによる滝の駆け上がりを見物したりと(これ今回一番驚いた事件でした。滝を縦方向のコーディネーションで登る人は初めてみました!そして2番目に驚いたのは沢山のヒル……..)、長時間の行程になり大変だったとは思いますが講習生の皆さんには楽しみながら多くのことを経験出来たのではないでしょか。

ちなみに、個人的にはいくつか反省点がありました。特に、通称親子岩(恐らく)で右から進むべき所を岩の間を左から取り付いてかなり上がってよく見えない石に飛びついたところ、思った以上に薄く手が滑って落ちました。さらにその先で真新しい、尖ったガバを掴んで身体を引き上げたところ岩が剥がれてそのまま落ちました。幸い負傷することはありませんでしたが沢では一か八かはダメですね。そして沢の尖ったガバは岩が割れて出来たてで崩れる可能性が高いので、掴みやすいからと言ってもいきなり体重かけてはいけません。