こんにちは!スタッフのSです。1月11日~12日に八ヶ岳の峰の松目沢(南東沢)でアイスクライミング講習会を実施しました。参加者4名とともに、美しい冬山の景色を楽しみながら、氷瀑での技術練習に取り組む充実した2日間でした。
初日は快晴に恵まれ、赤岳山荘駐車場から赤岳鉱泉まで約2時間かけてアプローチ。その後、テントを設営し、大同心大滝の下部で基礎練習を行いました。夜は6人用テントでの食事タイム。参加者が持参してくださった手作りのお菓子をいただきながら、楽しい雰囲気の中で山トークに花を咲かせました。
2日目は朝5時に起床し、寒さで手が悴む中装備を整え、7時の夜明けとともに出発しました。赤岳鉱泉から登山道を下り、南東沢の取り付きへ。そこから30分ほど沢を歩き、F1から始まる氷瀑を登ってF8を目指しました。比較的緩やかな滝が続き、アックスの確実な打ち込みやアイゼンの正しい蹴り込みといった基礎技術を確認しながら進みます。ロープワークではピストン方式を使用。ハーネスにHMSカラビナを掛け、クローブヒッチでロープの途中に入ります。エイトノットも良いのですが、クローブヒッチはカラビナから外すだけで簡単に解けるため、冬山では特に有利です。ピストン方式やクローブヒッチに慣れていなかった方も、後半にはすっかりコツを掴んでいました。
午後1時ごろに最終目標のF8に到達。全員で記念撮影を行い、達成感に包まれながら登攀を締めくくりました。その後はアバラコフ(V字スレッド)を使った支点を作り、懸垂下降を実施。初めてアバラコフを経験する方も、スクリューを用いたバックアップ技術を学びつつ、緊張しながらも安全に下降を終えました。こうした体験が積み重なることで、自信へとつながっていきます。
峰の松目沢(南東沢)は、初級者から中級者まで幅広く楽しめ、比較的取り付きやすいルートです。オリソンテ登山学校で安全技術を習得してから、次回はぜひ自分たちで挑戦してみてください。
今年も楽しく学べる登山講習をお届けしてまいります。ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!