講習概要

セルフレスキュー(安全歩行と初級クライミング)

山登り・山歩きがはじめての方、安全登山技術マスター希望者⇒(近郊の岩場) 一般登山はアウトドアフィールドの中では比較的安全な場所です。しかしどのような場所でも、万が一のアクシデント(自分や仲間の転落、捻挫など)は発生します。そのアクシデントに対応するのがレスキュー技術です。ロッククライミングや沢登りなどはやらなくとも、ロッククライミング技術や最低限のレスキュー技術をマスターすることで、万一のアクシデントにも対応できます。また、登山道にある危険箇所の通過など事故を未然に防ぐスキル、危険箇所に対する技術的自身も大事です。そのためにもセルフレスキュー技術は効果を発揮します。ヨーロッパで盛んになりつつあるヴィア・フェラータ(via ferrata)の練習にもなります。具体的には基礎的ロープワーク、岩場などに対しての対処の仕方、安全登山技術、初級ロッククライミング、アクシデント対処法などです。これらを少しでも経験することで、アウトドアフィールドは今以上に広がり、安全性、楽しみともに倍増するでしょう。(NPO日本トレッキング協会『トレッキングノート』より)

セルフレスキューカリキュラム

講習内容 詳細 備考
(A) 道具の基本
1. シューズ 種類、用途、選び方 登山靴、クライミングシューズ
2. ハーネス 種類、用途、選び方
3. ロープ 種類、用途、纏め方、携帯方法
4. カラビナ 種類、用途、選び方
5. ビレイ器 種類、用途、使用方法、注意点
6. クイックドロー 種類、用途、選び方
7. スリング 種類、用途、選び方、作り方 参加者にロープスリングを作ってもらう
8. その他 ユマール、ハーケン、ナチュラルプロテクション、その他器具の解説
(B) 初級ロッククライミング技術
1. ホールドの持ち方 様々なホールドの持ち方と特徴
2. 足の置き方 用途に合わせたスタンスと置き方
3. 体重移動 基本的ムーブとバランスのとり方
4. その他のムーブ クロスやキョンなどのフリー的なムーブ
5. 支点の種類と作り方 支点の設置・回収とロープワークその他
(C) 各種下降技術
1. 支点の種類と準備 下降時の支点の選び方とロープワーク
2. 擬似懸垂下降 様々な局面の懸垂と注意点 下降器やカラビナでの下降
3. バックアップ 各フリクションヒッチの使用方法
4. 下降時のロープの下ろし方 ロープの下ろし方と使用局面
5. クライムダウン
(D) 負傷者の運搬について
1. 事前準備 負傷者を安全な場所への移動方法
2. 役割分担 各自のサポートと役割分担
3. 様々な運搬方法 様々な道具を利用しての運搬方法 ザック、ウェア、ストック等
(E) ロアーダウンと引き上げ
1. 転落者の救出 転落者の救出方法
2. ロワーダウン 救出者、転落者のロワーダウン
3. 引き上げシステム 1/1,1/2,1/3システムによる引き上げ
(F) 危険回避の為の技術
1. フィックスロープの張り方 危険個所でのフィックスロープの張り方
2. 簡易ハーネス、スワミベルト スリングによる簡易ハーネスやスワミベルトの作成
3. フィックスの通過方法 HMSカラビナ使用
(G) 野営技術とビバーク
1. タープの使用方法 各局面でのタープの使用方法
2. ツェルト 計画的・緊急時におけるツェルトの使用
3. 各種ロープワーク 野営時における各種ロープワーク
4. その他野営技術 ビバークや沢登りにおける野営技術 任務分担
5. 焚き火 ビバーク時の焚き火について
(H) 応急処置と救急救命
1. 救急法の基礎 救急法の基礎知識
2. 応急処置方法 負傷時における応急処置方と道具の使い方
3. 救急救命について 各救急救命法と講習の案内
(I) 山岳読図(ピークハントをかねる)
1. 基礎 道迷いの原因
2. 道具と使い方 地図、コンパス、GPS等
3. 読図 読図の基本
4. ナビゲーションと実践 現在地の把握とルート
5. その他注意点 計画とリスクの発見
(J) 登山計画や保険、救助要請
1. 計画書の作成と必要性 計画書と緊急連絡先の書き方
2. 保険の種類と必要性 保険の必要性と各種費用
3. 救助要請と対処方法 救助までの流れ

必要装備

通常のトレッキング装備:

トレッキングシューズまたは運動靴、コンパス、防寒着、雨具、行動食、昼食、飲み物、ティッシュペーパー、ゴミ袋、ヘッドランプ、予備電池など その他必要装備(レンタルあり): ヘルメット、ハーネスベルトなど

持っている方:

クライミングシューズ、ATC(ビレイ器)、スリングとカラビナ複数本、ユマール(登高器)、講習場所の1/25000地形図(または1/1万地形図)など ※登山靴でも登れますがクライミングシューズがあるとより楽しめます

沢登り(初~中級)

講習内容:初~中級レベルの沢登り教室 開催時期:6~10月 講習場所:丹沢・奥多摩・上越等の関東近郊 沢登り体験会、セルフレスキュー・初級ロッククライミング講習よりも一歩ステップアップした実践的講習会です。 講習場所によって「日帰り・前夜泊・幕営」と様々な沢登り講習を行っていきます。参加者のレベルに合わせて講習を行いますので、初心者の方でも参加可能となっております。お気軽に質問・お申し込みください。 またステップアップ講習経験者は各自のレベルに合わせてシチュエーション毎に実践技術をマスターしていってもらいます。そして最終的に初級者のサポート、リーダー育成等、自立型を目標とします。

必要装備

通常のトレッキング装備:

トレッキングシューズ(+予備靴下)、コンパス、防寒着、雨具、行動食、昼食、飲み物、ティッシュペーパー、ゴミ袋、ヘッドランプ、予備電池など 沢登り装備: 沢スパッツ、ATC(ビレイ器)、ホイッスル(全員・合図用・100円ショップ等で買ってください)、講習後の日帰り入浴(タオル・着替え)など

その他必要装備(レンタルあり):

ハーネスベルト、ヘルメット、沢シューズ又は沢タビなど 持っている方: スリング3本程度、カラビナ3本程度、カン付きカラビナ1以上、ユマール(登高器)、講習場所の1/25000地形図(または1/1万地形図)など前夜泊する場合: 前夜泊用シュラフ、マット、おつまみや飲み物など

ロッククライミング(初~中級)

講習内容:初~中級レベルのマルチピッチクライミング、アルパインクライミング 開催時期:月1回程度を予定 講習場所:関東周辺の岩場(越沢バットレス、城山、三ツ峠、二子山等) セルフレスキュー・初級ロッククライミング講習よりも一歩ステップアップした実践的講習会。アルパインクライミングとしてのマルチピッチクライミングの講習です。参加者のレベルに合わせて講習を行いますので、初級者の方でも参加可能となっております。 お気軽に質問・お申し込みください。 またステップアップ講習経験者は各自のレベルに合わせてシチュエーション毎に実践技術をマスターしていってもらいます。そして最終的に参加者はリーダー育成、初級者のサポート等を目標とします。谷川岳等の本番デビューの実践登攀講習会にはステップアップ講習経験者よりメンバーを選定いたします。

必要装備

一般登山装備(トレッキング時の服装で可):

トレッキングシューズまたは運動靴、コンパス、防寒着、雨具、行動食、昼食、飲み物、ティッシュペーパー、ゴミ袋、ヘッドランプ、予備電池など クライミング用品: クライミングシューズ、ホイッスル(全員・合図用・100円ショップで買ってください)、講習後の日帰り入浴(タオル・着替え)など

その他必要装備(レンタルあり):

ヘルメット、ハーネスベルトなど 持っている方: スリング3本程度、カラビナ3本程度、カン付きカラビナ1以上、ユマール(登高器)など 前夜泊する場合: 前夜泊用シュラフ、マット、おつまみや飲み物など

冬山講習(初~中級)

講習内容:初~中級レベルの冬山、冬季ロッククライミング技術 開催時期:冬季月1回(不定期)を予定 講習場所:関東周辺の雪山(八ヶ岳、谷川岳等) 冬季のアイゼンワーク、ピッケルワーク、雪洞、ラッセル、テント設営など冬季ならでは実践的講習会。参加者のレベルに合わせて講習を行いますので初級者の方でも参加可能(冬靴とアイゼン、ピッケルなどはそろえて頂きます)。お気軽に質問・お申し込みください。またステップアップ同様、講習経験者は各自のレベルに合わせてシチュエーション毎に実践技術をマスターしていってもらいます。そして最終的に参加者はリーダー育成、初級者のサポート等を目標とします。

必要装備

一般冬山登山装備:

ウエア(あったかな下着からアウターウエア、防寒具など)、アプローチ&下山&ビバーク地用靴(+靴下)、コンパス、オーバー具(上下)、手袋(グリップしやすいもの+絹の薄手の手袋をインナーにすれば使いやすい)、ロングスパッツ、目出帽、オーバー手袋、食料類、講習後の日帰り入浴(タオル・着替え)など

前夜泊する場合:

前夜泊用シュラフ、マット、おつまみや飲み物など

アイスクライミング講習(初~中級)

講習内容:初~中級レベルのトップロープによるアイスクライミング基礎技術 開催時期:冬季月1回(不定期)を予定 講習場所:関東周辺のアイスゲレンデ(八ヶ岳各滝、霧積温泉、雲竜渓谷、奥秩父東沢等)冬季のアイゼンワーク、アイスアックスワーク、スクリューハーケン設置、ラッセルなど冬季ならでは実践的講習会。参加者のレベルに合わせて講習を行います。アイスアックスのレンタルもありますので初級者の方でも参加可能(冬靴とアイゼンはそろえて頂きます)。お気軽に質問・お申し込みください。講習経験者は各自のレベルに合わせてシチュエーション毎に実践技術をマスターしていってもらいます。そして最終的に参加者はリーダー育成、初級者のサポート等を目標とします。

必要装備

一般冬山登山装備:

ウエア(あったかな下着からアウターウエア、防寒具など)、アプローチ&下山&ビバーク地用靴(+靴下)、コンパス、オーバー具(上下)、手袋(グリップしやすいもの+絹の薄手の手袋をインナーにすれば使いやすい)、ロングスパッツ、目出帽、オーバー手袋、食料類、講習後の日帰り入浴(タオル・着替え)など

アイスクライミング装備:

ハーネス、ヘルメット、登攀具(カラビナ3、カン付きカラビナ1、ヌンチャクカラビナ(2)枚、シュリンゲ(2m×2本)、シュリンゲ(1m×2本)など)、ATC(ビレイ器)、ホイッスル(全員・合図用・100円ショップで)、ヘルメット、アイスバイル(各2・・レンタルあり、PHの場合ストレートシャフト)、アイゼン(推奨12本歯)など

前夜泊する場合:

前夜泊用シュラフ、マット、おつまみや飲み物など

集合時間と場所

参加者全員が公共交通機関で集まれるような合理的な時間と場所をその都度決定し、 確認メールなどとともにご連絡します。 例) 1Day日帰りの場合⇒最寄り駅朝8時前後集合 前夜泊の場合⇒都内最適駅・前日夜23時前後集合出発。または最寄り駅夜集合どうしても公共機関利用が困難な場合は、前夜泊などで対応します。
また、参加希望者の個別アクセスに関してはメールなどによる問い合わせをください。

レンタル

お持ちでない方はレンタルしたいギアを事前にお申し出ください。
ヘルメットレンタル:無料
ハーネスベルトレンタル:サイズSML、無料
沢タビまたは沢シューズ:1,500円
※細かい登攀具の不足分に関してはお貸しします

参加費・申し込み方法

各種講習会参加費(予定) :8,000円(/1日) 実践および冬山、アイスクライミング講習会参加費(予定) :10,000円(/1日)~ (場所・内容で変動する場合あり。詳細は各講習情報を確認) ・初回参加費割引のお知らせ
講習会の初回参加者には-¥1,000の割引をいたします。・家族割引特典のお知らせ(2013.3.18) ご家族(夫婦、兄弟、親子)での参加の場合には各人-¥1,000の割引をいたします。 該当の方は申し込みの際にご連絡ください。 山岳登攀保険に個人的に加入されていない方は山岳登攀保険料+1500円/1日※ハイキング・一般登山保険不可ですのでご注意
各種レンタル費用(必要な方) 【支払方法】 基本現地にて現金精算です。できるだけ釣銭のないようお願いいたします。 【申し込み・問い合わせ方法】 申込期限: 開催日の5日前まで メニューの「申し込み」からお願いします。1年以内の2回目からはお名前と希望講習会名、前回からの変動部分のみでOKです。「申し込みの際に下記の項目を記載」

  • 参加者氏名(ふりがな)、性別、年齢
  • メールアドレス、、郵便番号、住所、自宅電話番号、携帯電話番号(当日の連絡等に使用)
  • 緊急連絡氏名、緊急連絡電話番号
  • 現地までの交通手段(電車、車(同乗者))
  • 各レンタルの必要な方(種類、サイズ):ヘルメット、ハーネスベルト(S/M/L)、沢靴サイズ
  • 山岳保険(ハイキング保険とは異なる)の有無とその種類・名称
  • 参加きっかけ、経験沢名や岩場名など

ご質問等はお気軽にお問い合わせください。特に初めての方は色々と分からないこともあるかもしれませんが丁寧に説明させていだたきます。 開催2日前までレンタル、アクセス方法などの確認メールを出します。 エントリー済みで確認メールが届かない場合、その時点で至急御連絡ください。【注意事項】
当講習会におけるトラブルおよび事故は個人加入の山岳登攀保険使用するなど「事故に係わった方の自己責任」を了解の上、お申込ください。

参加における注意事項

当学校が企画・実施する登山講習会では、とくに安全面に十分配慮していますが、山岳地帯ゆえに天候など予測不可能なケースも多々あります。それ故、以下の注意事項をご理解、ご確認の上、また健康に不安のある方は必ず医師にご相談の上、お申込み、ご参加ください。講師やリーダー指示に従い、またご協力ください。ご意見は積極的にお申し出ください。
悪天、現地状況などにより当初の日程、ルートなどの計画を変更する場合があります。変更により当初の目的が達せられない場合も、参加費等(事前徴収の場合の)の払い戻しはいたしません。参加者の不注意及び不慮などによる事故及びトラブル、携行品損害などが生じた場合、参加者の自己責任といたします。例えば以下のようなケースです。

  • 講師やリーダーの指示に従わないために生じた傷害や損害
  • 自由行動中に生じた傷害や損害
  • 天災、交通事故、盗難、詐欺その他不慮より生じた傷害や損害
  • 高山病、その他の疾病により生じた傷害や損害

また傷害や発病などで医療が必要と講師やリーダーが判断した場合、必要な措置をとります。措置に要した費用のうち、保険が使用不可の部分は参加者の負担となります。 参加時には自己責任を明記した別紙の誓約書に署名・捺印いただきます。 【キャンセルに関して】参加者自身の都合によりキャンセルの場合以下のようになります。

  • 開催日初日の8日以前無料
  • 8日前から4日前までは参加費の30%
  • 3日前から2日前までは参加費の50%
  • 前日、当日および無断キャンセルは参加費の100%

なお、悪天候などにより当学校の判断で中止にした場合は、事前徴収参加費の全額を払い戻します。