雪山のシーズンが始まり、八ヶ岳（赤岳鉱泉）では登山者やアイスクライミングを楽しむ人達で賑わいを見せています。今回の講習会は2日間とも晴天に恵まれましたが、12月にしては例年よりも雪が少なく、岩肌が見えている所が多く見受けられました。

1日目の講習会ではジョウゴ沢F１でトップロープで登り、バイルの使い方やアイゼンの前爪の蹴り方など基本的動作を学び、講習生達は薄い氷に少しの不安を感じつつ、氷の感触を確かめていました。また、テント内での生活技術についても勉強してもらいました。2日目は2班に分かれて、ジョウゴ沢ルートと裏同心沢ルートをそれぞれ登攀。ジョウゴ沢ルートのF２核心部では氷の裏側に水が流れているのが見えるため、講習生はいつも以上に慎重に登っていました。今回は乙女の滝の右側を登り右ルンゼ３段５０ｍのルートを登攀しました。稜線に出ると、間近に望む赤岳や大同心など、山頂から広がるパノラマは素晴らしいです。また山の魅力を存分に味わうことが出来た2日間でした。