2016.02.21 広河原沢3ルンゼ

講習会の前日の夜、東京では大雨が降っていましたが小淵沢道の駅に深夜到着した時には雨は止んでいました。講習会当日の天気は晴れですが、冬型の気圧配置であるため風が強い予報でした。今回の講習会は南八ヶ岳広河原沢第三ルンゼを登攀しました。舟山十字路の駐車場から林道を歩くと春山を感じさせるような景色と気温の暖かさでした。広河原沢沿いの道に入って行くと雪が積もっていましたが、トレースの部分には前日の雨のせいか水が溜まっている所も多数ありました。本谷を登って行くとクリスマスルンゼの分岐手前辺りで沢に水が流れていました。雪解け水のようです。その先を登ると小滝では、氷の裏側は水が流れていて、時折薄い氷を踏み抜いて下を流れる水に足が浸かってしまう場面もありました。更に進み
標高2350m付近では、本来の沢ルートから登れなかった為、右側の20mくらいの大滝を登り、そこからトラバースして懸垂下降で本沢へ降りました。そして第三ルンゼ最後の氷柱の滝は氷結が乏しい為、巻きましたが傾斜は立っていてベルグラに近い状態だったのでそれがこの日の核心部になってしまいました。P3の稜線に出るとまさかのラッセルで稜線を登りました。第三ルンゼから阿弥陀岳南稜に出ると風がありましたが間近に権現岳、先には富士山が良く見え、眺めは最高でした。南稜からの下山ルートも距離が長かった為、内容の濃い1日だったと思います。講習生達には、赤岳主稜登攀に向けて十分な練習になったのではないでしょうか。講習生の皆さん、大変お疲れ様でした。