2016.03.12 八ヶ岳・赤岳

3月12日、講習会の当日の天気は予報では曇り後晴れでしたが、山間部では午前中、雪が降っていました。二日前に雪が降り、道路脇に少し雪が積もっていました。美濃戸口から赤岳山荘は3cmくらいの積雪がありましたが、凍結していました。南沢ルートに入りしばらく歩くと沢筋に入ると2月下旬の時よりも雪が積もっていました。行者小屋での積雪は120cmで予想以上の雪に主稜の積雪が心配されました。翌日、取付きに着いてから判断することになりました。その日の夜は風も無かったのですが、朝方は少し冷えました。13日の天気は晴れで朝の時点では風はありませんでした。主稜チームは6時過ぎに出発、赤岳PHチームは7時前に出発しました。文三郎尾根は雪が深くトレースもしっかりしていました。表面の雪はさらさらで雪崩が起きやすい雪質でした。
文三郎尾根から主稜取付きを見ると沢山の主稜登攀パーティーがいました。講習生が1ピッチ目を登り始めたのが8時頃、いきなり核心部ということもあり、講習生も流石に少し苦戦したようです。思っていたよりも雪が少なかったので全体としては登りやすかったと思います。講習生達には課題が見つかったのではないかと思います。
一方赤岳PHチームの方は文三郎尾根の傾斜が強くなると講習生は時折、足元を見て登っていましたが、元気に登っていました。講習生にはスタッフから足の運びかたや阿弥陀岳についてなどの説明も聞いてもらいました。見晴らしも良かった為、北アルプス、富士山など良く見えました。赤岳PHチームが頂上に着いたのは10時頃で地蔵尾根から下山しました。この頃から風が吹き始めていました。主稜チームが頂上に着いたのは13時半頃です。講習生は下山途中、少し足を取られそうな場面もありましたが良く頑張って登ったと思います。主稜チームも無事に登攀出来たので良かったです。冬のシーズンがもうすぐ終わってしまいますが、冬山の楽しさを味わっていただけたかと思います。講習生の皆さん、お疲れ様でした。