2016.10.16 幽ノ沢V字状岩壁右ルート

10月16日(日)天気は晴れで風も殆どなく、朝晩は少し冷え込みますが、ちょうどいい気温でした。幽ノ沢の入渓が朝5時50分頃で、先攻パーティーが既にいました。沢の水は少なかったのですが、途中の滝は苔や滑った所が多かった為、慎重に登ります。
二俣を過ぎてそのまま沢筋に沿って登るとカールボーデンが見えてきます。確かに景色は素晴らしいですね。1ピッチ目の取り付きのテラスでハーネスやロープ等を準備します。岩場は乾いている為、特に問題なく傾斜も緩いので登れますが、ピンがあまりないので少し慎重になります。2ピッチ目も同じように登ります。3ピッチ目はトラバースルートです。リードの僕は苦笑いしながらトラバースします。斜面が急な為、見た目は怖い感じがしますが、大丈夫です。4ピッチ目はフィックスロープを掴んでクライムダウンし、そのままトラバースします。5ピッチ目からV字ルートに入って行きます。3級の岩場ですが、あいかわらずピンが少ないのですが、けっこう楽しく登れます。
6ピッチ目はややトラバースし、7ピッチ目は3級+ですが、ここから上はピンも幾つかあり、ホールドも良く見ればありますので、それほど難しくありません。先攻パーティーがいた為、途中でピッチを切りました。8ピッチ目は4級で核心部?若干ムーブの技術が必要ですね。草付きが多く登りずらいです。でも景色は良く見渡せます。9ピッチ目も草付きでちょっと登りずらいですね。みんな嫌がってました。(笑)10ピッチ目は浮き岩が多い為、注意が必要です。でも難しくありませんからね。ここで登攀修了です。
ここから堅炭尾根までは笹や小灌木を掴みながら半ば強引に登って行くと登山道(稜線)にでます。景色も眺めが良く、久しぶりに天気がいい谷川岳を一望しました。下山は登山道を芝倉沢に向かって降り、そこから林道に出てロープウェイの駐車場に向かいました。講習生の皆さんもいつかは登りたいと思ってもらえると嬉しいですね。