2016.8.11-14 黒部 上ノ廊下

 

オリソンテ登山学校スタッフで、上ノ廊下-赤木沢を遡行しました。メンバーは5名。新宿から夜行バスで扇沢へ向かいます。

 

11日 (木)晴れ:

 

(4:30) バスで扇沢到着。トロリーバスが運行(7:30)するまで待ちます。トロリーバスで黒部ダムまで上がります。黒部ダム(8:00)の放水を見ながら、黒部湖沿いの林道を歩いて行きます。道は平坦でとくに迷う所はありません。渡し船の船着き場(11:50)までの道のりは景色が変わらない為、少し長く感じました。お盆休みということでけっこう混んでいました。船で渡った後のアプローチはアップダウンが多く、丸太で出来たハシゴが登りづらく、降りるのも少し大変でした。奥黒部ヒュッテ到着(15:00)この日はキャンプ場で一晩過ごしました。さすがに1日目は荷物が一番重い為、前日の寝不足もあり少し疲れたスタッフもいました。夕方から宴会が始まり飲んだ後に2日目のお酒を心配してしまうほど。

 

 

12日(金)晴れ:

 

2日目の天気は晴れ。キャンプ場を出発(6:50)し上ノ廊下に入渓しました。この日、私達より先に入渓したのは2パーティーだったと思います。沢沿いを歩き、向こう岸にわたる際はスクラムを組んで渡ります。割と大きな岩が多く歩きづらい所がありますが、谷川水系などの沢と比べてもスケールが違いとにかく広いです。天気が良い為、思ったよりも水温が高く気持ちよかったです。下の黒ビンガの手前(8:00)ここから先はゴルジュ帯に入って行きます。下の黒ビ
ンガの景色を見ると景色に圧倒されますね、カメラに収まりきれません。その先の広河原(10:50)に出るとしばらくゴーロ歩きになります。これもまた広くて長かったです。上の黒ビンガ到着(12:00)黒く絶壁の岩場は凄かったです。支流の滝もいくつか
あり見事な滝でした。金作谷の出会い(13:30)。ここから先のゴルジュではロープを使います。足が着かない所がある為、トップの人はライフジャケットを着用してザックを置いて向こう岸に泳いで渡ります。この辺りから泳ぎの連続になってきます。体が冷えてくる為、
防寒対策はしっかりしておいた方がいいです。流れが速く水量が多い所を高巻きして越えると流れも緩やかになりビバークポイントがいくつかあります。先行パーティーが釣りをしていました。イワナがいるよですが、魚がいる気配はありませんでした。この日のビバークは赤牛沢手前ゴルジュ帯入口に近い河原の高台でビバークしました。夜はバーベキューをしました。トウモロコシやハムなど焼いて食べました。とても美味しかったです。この日の夜は誰もご飯を食べませんでした。つまみがたくさんありすぎたね。

 

13日(土)晴れ:

出発(7:00)、いきなり泳いで渡るゴルジュ帯に入ります。ここでもトップの人がライフジャケットを着用してザックを置いて泳いで渡ります。後続はザックを浮輪のかわりにしてロープで引いてもらいます。大プールと呼ばれる所など赤牛
沢の前後は泳ぎが連続してありました。立石奇岩(10:10)手前からゴーロ歩きになります。ここから先は流れが緩やかになり、とくに危険な所もありませんでした。E沢の手前で釣り人がいました。A沢に到着すると沢は一部崩落していました。そこから先、
沢の途中から登山道に入り、薬師沢小屋(14:30)ここでビールを補給。赤木沢の出合まで源流を詰めます。薬師沢小屋から先もとくに難しい所はなく、ゆったりと遡行出来ます。赤木沢の出合の手前にはミニナイアガラの滝があり、すごくきれいでした。赤木沢
を出合から覗くと赤茶色のなめ滝があり、凄く素敵な沢でした。翌日赤木沢を詰めます。

 

 

14日(日)晴れ:

朝(5:00)出発。さすがに4日目になるとスタッフのみんなも少し疲れがみえ始めてきます。
赤木沢は美渓でどの滝も凄くきれいな印象でした。おすすめの沢である事は間違いないですね。ロープもとくに使わず普通に遡行出来ました。大滝2段35m到着(7:10)遡行終了。

 

 

ここから先は赤木沢を詰めず、支流の沢を登り、ショートカットして稜線に登り、途中で着替えます。個人的にはアプローチシューズはあった方がいいと思います。太郎平小屋を目指し、太郎平小屋(12:00)到着、食事をしてから下山、折立バス停(14:45)到着し無事4日間の日程を終了しました。

皆さんもどんどんチャレンジしていただきたいと思います。