久しぶりの好天。スッキリと晴れ渡る秋空の下、越沢バットレスでマルチピッチクライミングの練習をしてきました。
集合場所の鳩ノ巣駅からは徒歩30分強、林道越沢線を辿る上回りアプローチはかつての大雨で罹災し復旧されないままなので、ガーデンキャンプ場を経由して越沢沿いに遡上する下回りアプローチでアクセス。越沢
バットレスはアルパインを意識した練習のできる岩場として人気があります。
急峻な谷間から屹立するチャート岩種のバットレスはいつもは威圧的で緊張感の漂う険悪な雰囲気の岩場ですが、今日は特別、穏やかな表情を見せていました。
岩場ではマルチピッチ経験者と未経験者の2チームに別れ、それぞれ練習開始。経験者チームには手順・システム確認の後、早速3ピッチからなる第2スラブルートを登ってもらいます。未経験者チームは一般ルート下部を利用してトップロープによるクライミング基礎のおさらいです。午後は経験者チームは右の滑り台と言われる3ピッチの一般ルートを登り、未経験者チームは引き続き一般ルート下部でリードアンドフォローのシステム練習
をしました。
アルパインクライミングには墜ちない登攀技術とマルチピッチシステムの理解が欠かせません。ホールドの脆さやプロテクションの取りづらさ、高度感といったゲレンデクライミングにはない怖さを克服するメンタルコントロールも
必要です。練習を重ねて次なる高みを一緒に目指しましょう。